【北浦愛】映画「ゆれる」の西川美和監督が手掛ける『漢方セラピー』の新TVCMにハナレグミが初めてCMのために書き下ろし!

『漢方セラピー』の新TVCM「目覚め篇」「名刺交換篇」が放映開始。西川美和監督が手掛け、ブランドソングはハナレグミがCMのために書き下ろした新曲「Quiet Light」。メインキャストは俳優の北浦 愛さん。

新型コロナウイルスの感染拡大により、新しい生活様式が広がり、私たちを取り巻く環境も変化しました。先が見えない世の中でも、『漢方セラピー』が皆さんの日常に寄り添い、前向きな存在でいてくれるよう、そんな気持ちを「ま、うまく付き合っていきますか」というコピーに込めました。新TVCMでは、そんな新しい生活を生きる一人の女性を主人公にして、その暮らしの中での彼女のささいな気持ちの変化や、出来事に寄り添う存在として『漢方セラピー』の箱を描いています。

『漢方セラピー』の新TVCM

漢方との1日篇

目覚め篇

名刺交換篇

ハナレグミ新曲「Quiet Light」

撮影エピソード

 撮影中はハナレグミさんの生演奏を聴きながら、非常に優雅なひとときが流れていました。西川監督はエキストラにも役名やキャラクター設定をきちんと持たせ、それを伝えることで、モチベーションやクオリティ高い演技を引き出そうとしており、まるで映画を撮っているようなCM撮影でした。実際のCMでは聞こえないセリフも、何パターンか撮影するなど随所にこだわりが感じられました。カットを重ねるごとに、監督やカメラマンも『漢方セラピー』の箱に愛着が沸いてきて人間のように扱ってくださいました。台風が迫ってきている中、撮影時はほとんど雨でしたが、最後の坂道を下るシーンだけは晴れとなり、美しい映像で撮影することができました。寒い中、北浦さんの雨のシーンを何度も撮りなおしたため、北浦さんにはずぶ濡れの状態で長い撮影を耐えていただきました。

演出について(西川美和監督)

 「漢方セラピー」の箱がどんな存在なのか。̶̶街のところどころに「箱」を擬人化して佇ませる、という発案から企画が出発しましたが、パッケージに書かれている言葉どおりの「不調」や「悩み」を抱える人として「箱」が一人で佇んでいるとすれば、少しつらく、切なそうにも見えるな、と思いました。そこで、今のこの時代に生活している一人の女性を主役におき、「箱」は、その人のそばにいつもそっと寄り添う存在として出してみるのはどうかと思いました。考えてみれば永積さんの作られる曲もまた、人々の苦しさや間違いや遠回りにおだやかに共感して寄り添ってくれるようで、どれも天使のようだなあと思います。「漢方セラピー」の箱をそんな存在として描くのはどうだろう、と思いました。北浦愛さんは、台詞を喋らなくても、マスクをしたままでも、微かな表情や動作の変化によって今を生きる人たちの繊細な気持ちを表現してくれたと思っています。

ハナレグミコメント

 漢方がテーマと聞いてぱっと浮かんだ言葉が『Quiet Light』という言葉でした。

 きっと誰もが自分の体から発している声があってその言葉を読み解けばもう少し自由に、快方に向かうのじゃ無いかと思いました。それは名前のついた病だけではなく、一人一人に届くタイミング、体からの小さな声で ほのかな灯のようなものなんじゃないかとイメージが膨らみました。

 普段から僕も漢方を飲んでいるのですが、単純に気持ちが晴れない時や、やる気が起きない時、逆にテンションが上がりすぎて落ち着かなくなると言った漠然とした症状の時でも、それに見合った漢方があることを知り合いの漢方の先生から伺って目から鱗でした。

 漢方と向き合う時間は、自分の中のほのかな灯と向き合う感覚。朝起きてお湯を沸かしてゆっくり溶かして飲む。時計の針の音、窓の向こうの街の音、静かに進む朝の時間、太陽の光も味方につけるようなひと時が好きで、その静かな時間含めて曲に落とし込みました。

 この曲をきっかけに漢方の入り口ができたら嬉しいです!

北浦愛

(きたうら あゆ)
1992年11月26日、東京都出身。
2004年、是枝裕和監督の「誰も知らない」で長女・福島京子役としてデビュー。特技は英語と乗馬。TBSドラマ「コウノドリ」や「MIU404」などに出演。2020年の野田秀樹 作・演出舞台「赤鬼」では、D teamで主演のあの女役に抜擢された。その他、CMやMV、ナレーションなど幅広く活躍している。2021年4月公開の上田義彦映画初監督作「椿の庭」に出演予定。

ハナレグミ

永積 崇

(ながづみ たかし)
1974年11月27日、東京生まれ。
高校2年の頃よりアコースティック・ギターで弾き語りをはじめる。1997年、SUPER BUTTER DOG でメジャー・デビュー。2002年夏よりバンドと併行して、ハナレグミ名義でひっそりとソロ活動をスタート。2017年10月、是枝裕和監督作品『海よりもまだ深く』主題歌「深呼吸」も収録された7枚目となる待望のオリジナルアルバム『SHINJITERU』をリリース。2018年は全国14都市全14公演となるワンマンライブツアー「ハナレグミ 2018 ツアー ど真ん中」を敢行。2019年は、ハナレグミ with U-zhaan「タカシタブラタカシ」ツアーに加え、各地イベント・フェスなどへ多数出演。2020年2月には、ワンマンホールツアー「THE MOMENT」を東京2日間と大阪1日間にて開催。「『THE MOMENT~HORN NIGHT~』With 東京スカパラダイスオーケストラ」「『THE MOMENT~STRINGS NIGHT~』With 鈴木正人(from LITTLE CREATURES)、美央ストリングス and more」と題し、それぞれ異なる趣で楽しめる内容で好評を博す。新曲「Quiet Light」(クラシエ薬品「漢方セラピー」ブランドソング)が2021年1月19日より配信スタート。3月31日には約3年半ぶりとなるオリジナルアルバムのリリースが決定している。その深く温かい声と抜群の歌唱力で多くのファンから熱い支持を得ている。

西川美和

(にしかわ みわ)
1974年、広島県出身。早稲田大学第一文学部卒。
在学中に是枝裕和監督作『ワンダフルライフ』(99)にスタッフとして参加。フリーランスの助監督として活動後、02年に平凡な一家の転覆劇を描いた『蛇イチゴ』でオリジナル脚本・監督デビュー。第58回毎日映画コンクール・脚本賞ほか。06年、対照的な性格の兄弟の関係性の反転を描いた長編第二作『ゆれる』を発表し、第59回カンヌ国際映画祭監督週間に出品。国内で9ヶ月のロングラン上映を果たし、第58回読売文学賞戯曲・シナリオ賞ほか。また撮影後に初の小説『ゆれる』を上梓した。09年、僻地の無医村に紛れ込んでいた偽医者が村人からの期待と職責に追い込まれてゆく『ディア・ドクター』を発表。本作のための僻地医療の取材をもとに小説『きのうの神さま』を上梓。11年、伯父の終戦体験の手記をもとにした小説『その日東京駅五時二十五分発』を上梓。12年には火災で一切を失った一組の夫婦の犯罪劇と、彼らに取り込まれる女たちの生を描いた『夢売るふたり』を発表。15年、小説『永い言い訳』を上梓、初めて原作小説を映画製作に先行させた。16年、映画『永い言い訳』。21年 2月11日『すばらしき世界』公開予定。

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