【志尊淳】が【杉咲花】を選んだ理由を明かす!完成披露試写会で語った話とは?

映画『52ヘルツのクジラたち』が、3月1日(金)に全国公開されることが決定した。

『52ヘルツのクジラたち』は、他の仲間たちには聴こえない高い周波数で鳴く、世界で1頭だけのクジラを描いた物語。主人公・貴瑚(演:杉咲花)が、その声なき声に耳を傾けることで、新たな希望と出会っていく姿が描かれる。

杉咲花は、本作では主人公・貴瑚を繊細かつ力強く演じる。また、トランスジェンダー男性の塾講師・岡田安吾役には志尊淳、貴瑚の初めての恋人となる新名主税役に宮沢氷魚、貴瑚の高校時代からの親友・牧岡美晴役に小野花梨、貴瑚が海辺の街で出会う少年役に桑名桃季がそれぞれ出演する。

監督は成島出が務め、彼の手によって、切なる想いの先に、胸を揺さぶる希望の光を届ける愛の物語が完成した。

公開間近となる本日2月13日(火)に本作の完成披露試写会がおこなわれました。

約500人を超える観客が待ちわびたこの日、会場には映画の象徴である巨大なクジラの造形が出現した。観客たちは驚きの声を上げ、さらに杉咲花、志尊淳、小野花梨、桑名桃季がクジラの上から登壇!大掛かりな演出に会場は熱気に包まれた。

杉咲は、「この作品への出演はかけがえのない出会いになりました。この物語で描かれていることをひとつひとつ知っていくにつれて、自分がいままで見えていなかったかもしれない存在の周波数、自分が聴こえる周波数が少しだけ広がったんじゃないかと思っていたりもして、すごく大切な出会いになったと思います」と語った。

志尊は難しい役を演じるにあたって「知らないことが多すぎたので、とにかく知ることを大切に演じさせていただきました」と語る。
また、杉咲との共演について「今回、僕がこの作品の出演を決めたひとつのフックは、主役が花ちゃんだったこと」と明かした。

現場での様子ついて「俳優が作品に向き合う姿勢ってこうだよな…というのをまざまざと感じました。いまにも倒れそうな熱量で役と向き合っていて、撮影が終わったら終わりじゃなく、宣伝活動ひとつひとつに対しても、誰よりも前に立って突き進んでいく姿を見て、尊敬しかなかったし、お芝居をしていても『杉咲花、素晴らしいな』と思いました」とリスペクトを口にする。

小野は共演するにあたっては「公私混同しないように、過剰に距離をとったりしていました」と明かし、「役作りが要らない、お互いを探る時間が必要なくて、それは贅沢な大事な時間になりました」と充実した表情を見せる。

杉咲は桑名との共演について「友達が仕事場にいるって感覚に慣れなくて、こっ恥ずかしさもありました」と照れくさそうに明かしつつ、「お芝居が始まった時、(役柄の)美晴として存在してくれる花梨を目の当たりにして、背筋が伸びる思いでした」と述べた。

桑名は「みんなの演技に圧倒されちゃって、演技してるのを間近で見て、腰をぬかしちゃいそうになりました」と語り、杉咲は彼女の演技を「どうしてここにいて、何でこのセリフを言うのか? 何でこの感情になるのかをちゃんと腑に落としながら演じている姿は立派でした」と称賛した。

舞台挨拶の最後に、杉咲さんが代表して観客に向けて、「私たちは、この物語を本当に大切に思っていて、どんなふうに届けられるかを議論し続けてきました。見てくださる方々が、この物語をもしも必要と思っていただけたら、『こんな映画があったよ』と誰かに伝えていただけたら嬉しいです。隣にいる人のことを想像できる作品になっていたらいいなと思います」と思いの丈を語り、会場は温かい拍手に包まれた

出演:杉咲花 志尊淳 宮沢氷魚 小野花梨 桑名桃李 / 余貴美子 倍賞美津子
監督:成島出/原作:町田そのこ「52ヘルツのクジラたち」(中央公論新社)
主題歌:「この長い旅の中で」Saucy Dog(A-Sketch)
2024年|日本|カラー|ビスタ|5.1chデジタル|136分|配給:ギャガ

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